サイボーグ
私と同年代の方はサイボーグと聞くと、反射的に009をイメージするのではないでしょうか。
言うまでもなく、石ノ森章太郎先生の原作で、何度と無くアニメ化された不朽の名作漫画です。
アニメは旧昭和版(1966~)、新昭和版(1979~)、平成版(2001~)がテレビで放映されたようです。
私はアニメが大好きで見ていたのですが、小学生の頃だったので、新昭和版と再放送の旧昭和版の両方を見ていたように思います。
ストーリーは、悪の組織ブラックゴースト団によって、人間兵器に改造された9人のサイボーグ戦士が、ブラックゴースト団から脱走し、世界の平和を守るため、超能力を駆使して戦います。
そして、人の心を持ちながら、機械の体になってしまった悲しみを持ちながら、組織の野望を砕きます。
主人公の009は「加速装置」により、超人的なスピードで、敵を圧倒し倒します。
当時の子供達は、遊びの中にこのギミックを取り入れ、「加速装置!」と叫びながら、鬼ごっこで鬼から逃げたりしていました。
先日、新聞を読んでいると、サイボーグと言う文字が目に止まりました。
災害時に人命救助を行うサイボーグです。
世界平和のために戦ったサイボーグ戦士を彷彿させます。
しかし、そのサイボーグの素体は、世界中から誘拐された悲しき少年少女ではなく、昆虫しかも、昆虫界の異能の戦士ゴキブリでした。
https://www.yomiuri.co.jp/stream/43/20289/
太陽電池により充電可能、無線機により操縦出来るサイボーグ昆虫で、災害時に被災者捜索への活用が期待されているとのことです。
厚さ4マイクロメートルの超薄型有機太陽電池を身にまとい、特殊な接着構造で昆虫に固定して、昆虫の固有の動きを邪魔しないようにしているようです。
今後、人が立ち入れない瓦礫等の災害現場での活躍が期待されています。
そのボディー形状から、どんな隙間にも入っていけそうです。
しかし、このサイボーグ戦士達が人間に反旗を翻し、向かって来ないことを切に願います。
「加速装置!」 カサカサカサ!