剣の道と8時だよ全員集合
今年、ショックだった出来事として、仲本工事さんがお亡くなりになったニュースをあげられる方も多数おられると思います。
私たち世代はまさにドリフ世代で、特に土曜日の8時と言えば、間違いなくドリフをイメージすると思います。
そんなことを、ピアノ教室の代わりに、剣道教室に入門させられた話を昨日お話しする中で思い浮かべました。
私は小学校の低学年(1年生からだと記憶しています)のころから、近所で剣道教室(道場ではなく公立の体育館)に通っていました。
(入門した経緯を投稿しています。)
稽古は水曜日と土曜日の夕方6時から7時半だったと思います。
水曜日は稽古が終わっても悪ガキ達とウダウダ遊んでいましたが、土曜日はさっさと片付けをして競うように家路につきました。
それは、8時だよ全員集合をオープニングから見るためです。
稽古が弛んでいたら、当時は精神の弛みとして、正座をさせられて帰宅時間が遅れるので、土曜日は「全集中の呼吸」で稽古に精進したものです。
オープニングのドリフの掛け声を聞き逃すわけにはいかないのです。
もし、水曜日も土曜日くらい集中していれば、もしかすると剣の道で大成していたかも知れませんね。
ただ、そのような生活は4年生か5年生の頃、練習時間帯が遅くなったことで一変しました。
終了時間が30分繰り下げられたのです。
当時はビデオなど無かった時代です。
これではオープニングどころか、メインのコントが見れないじゃないですか!
私は、水銀の体温計をお湯に付け、37℃に調整する技を覚え、毎回土曜日の夕方練習をサボることを画策しました。
しかし、親を何度も騙せるわけもなく、こっぴどく叱られ、泣く泣く稽古にいきましたが、それでも月に1回は必ずサボると心に決めていました。
私と親との戦いの日々でした。
剣道は技とともに精神、人格を磨き極める道です。
でも、私としてはドリフを極めたかったのです。
そして、親にはサッカー教室にどうしても入りたいと言って、剣道教室を辞め、土曜日昼間練習のサッカーに切り替えることが出来たのでした。
そして、ドリフ生活を満喫させていただきました。
仲本工事さんのご冥福をお祈り申し上げます。