毎日いろいろ考える

普通のおじさんが毎日考えたことを書きます。

失敗を恐れるなと言うけれど

新人研修など、さまざまな場面で、失敗を恐れずにと、お話をします。(実は今日もしてきました。)

失敗を恐れず、日々チャレンジして欲しい。

若いうちは、どんどん失敗して、それを糧に成長して欲しい。

いろんな言い回しはあると思いますが、言われた方は、どのように感じているのでしょうか。

研修の場だけではありません、人事評価の面談の場など、コーチングの際には、このように発言して、部下を鼓舞しています。

 

私は、もともと慎重な性格なので、若い時にも、失敗を怖れなかったかというと、極力失敗しない選択肢を選んで来たのではないかと思います。

そう言うと、結構、無責任な人だなと思われるかも知れません。

自分は安全牌で生きてきて、人には冒険しろと言っているのだから。

 

とは言え、仕事ではそれなりにチャレンジはしてきました。

結果ではありますが、同期に中でも、キワモノ的な事業にも首を突っ込み、失敗しながら成果を上げてきました。

そうした時は、支えてくれる信頼出来る上司や仲間がいて、安心して背後をまかせることができたのだと思います。

そうした時の上司は、思いどおりにチャレンジしてよいと言ってくれ、必要な時にフォローを入れて、私を守ってくれました

本当に感謝しています

その気持ちを直接上手く伝えることが出来ないまま、ご退職されたことが残念で仕方がありません。

 

その一方で、後ろから平気で鉄砲を撃ってくる上司もいました

その上司は、十分議論した上で、認めてくれていたのに、役員の顔色を見て、突然、私たち部下を叱責しだして、自分に火の粉が掛からないようにしました。

そういう上司のせいで日の目を見ることができなかったプロジェクトや、嫌気がさして退社してしまった同僚もおり、あの時もう少し踏ん張っていればよかったとか、後悔する記憶として残っています。

 

なので、おじさんが言う「失敗を恐れず」というフレーズは額面どおり受け取らず、ちゃんと失敗しても支えてくれる上司がいるかを見極めるか、それとも自分で全責任を負ってでもチャレンジするか、よく考えてから選択してくださいね。

なかなか、上司に向かって「あなたは本当にフォローしてくれますか?私達を守ってくれますか?」とは聞けないですよね。

でも、その時は失敗したときの話を聞いてみてください。

たいてい、上司の武勇伝は成功話が多いものです。

聞きたくもない武勇伝を飲み会の度に聞かされるのは我慢できませんよね。(私もしてるかも・・・)

 

 

それよりも、失敗したとき、どうやって乗り越えたか、乗り越えられなかったのか、上司や同僚はどういう反応だったのか、実体験を聞いてみてください。

上司に助けられたとか、仲間に支えられたとか、そんな話を聞きながら、この人(上司)大丈夫かな?と値踏みしても、けっして罰は当たらないと思いますよ。