今週のお題「わたし○○部でした」に投稿します。
私は大学内で筋肉三馬鹿クラブと揶揄されるボート部に所属していました。
ちなみに、残りの二馬鹿はアメフト部とラグビー部です。
私の部活遍歴として、中学時代まずサッカー部に入部しました。
今から40年以上前の時代、うさぎ跳で学校正門前の階段を何往復もし、水も飲ましてもらえず炎天下のグラウンドで倒れる寸前、隠れてトイレの手洗いの水を飲むといった練習でした。
そんな時、私は膝に激痛が走り、病院に連れていかれました。
診断では、オスグッドシュラッター病と言われました。
当時の私は、練習の辛さから解放される安堵とともに、自分だけ抜け出す後ろめたさを持ちながらも、診断書と親からの手紙を携え、退部を申し出ました。
その後、私は心機一転、科学クラブに入部しました。(化学クラブだったかもしれませんが、定かではありません。)
まぁ、当時女子からキャーキャー言われる陽キャのサッカー部から、一挙に理科室に集う陰キャな科学部ですが、時間的拘束が無くなり、ゲームセンター通いをする毎日でした。
近所のゲームセンターでは、ハイスコアを出すと、カップヌードルをごちそうしてくれるシステムで、結構楽しみました。
高校時代は、もう膝の痛みは無くなっていたのですが、運動部ではなく、再び陰キャの集う情報処理研究会というクラブに入り、引き続きゲーム三昧です。
部活動は、基本的にFORTRANでプログラミングの基礎を学び、たまに計算機センターに通ってパンチカードで作ったプログラムを読み込んでいたような記憶があります。
それ以外の活動は、ゲームしたり、アニメや特撮の雑談がメインの活動でした。
当時はマイコンブームで、私はNECのPC8801というパソコンが欲しかったのですが、親が買ってくれたのはカシオのFP1000という8ビットの機種でした。
希望の機種とは違っていましたが、わが子のためにパソコンを買い与える親はそれほどいない時代でしたので、とてもうれしかったですし、先見の明のあった両親には本当に感謝しています。
人気のNECの機種用に作られたプログラムをベーシックマガジン(べーマガ)という雑誌で手に入れ、自分でカシオのベーシック言語に置き換えたりしながらゲーム作りをしたものです。
当時は、記憶媒体はカセットテープが主流でした。
今の若い人はわからないと思いますが、テープに「ピー、ガラガラー」って音を録音するんですよ。
この時は遊びの中でプログラミングの基礎を身に着けていたのですが、大学の卒論では自然現象を数値シミュレーションする研究テーマが与えられたもので、自作プログラミングはお手の物で、指導教官にも関心がられた記憶があります(まぁ、他に褒めるところないですし)。
話は戻りますが、高校卒業後、ゲーム三昧が災いし、浪人生となり、ますます運動不足となりました。
大学合格の喜びと、少し運動でもしてみようかな、との気の緩み(?)から、ボート部に入部してしまったのです。
私は理系(工学部)だったので、1回生のときから実験やレポート等が結構あり、その上、1回生の夏ごろから週5泊の合宿生活で、仲間とは夜中、川べりに座り、暗い水面を見て、合宿所を脱走する妄想を話しあった、それが唯一の夜の楽しみだったのです。
何人かの友人は退部を決心したのですが、私は持ち前の内向的性格のため、怪我等の理由もなく、退部することを言い出すことができず、1年、また1年と過ごしました。
毎日、毎日ランニングや筋トレ、乗艇練習、大量の食事とプロテインを飲まされ、気が付いたら、筋肉バカになっていました。
理系の学生は卒業研究が忙しいということで、3回生までは現役、4回生は新人コーチやマネージャーをする標準コースにのっとって、ついに4回生まで過ごすことができました(やめることができませんでした)。
就職した当時は、体育会系の新入社員との色眼鏡で見られていたと思います。
バブル期末期の就職でしたが、体育会神話なるものがあり、重宝がられるような風潮があったように記憶しています。(ブラック企業は特に。)
体育会系の学生には次のような点が期待されていたのではないでしょうか。
- 体力がある
- 精神力がある
- 上司の命令に背かない
- 目標に向かって、ひたむきに努力する
- チームワークが得意
いや、お恥ずかしいですが、体力はあったとは思いますが、それ以外はあまり人に勝っていると感じたことはありません。
むしろ、文系のクラブ、例えば映画研究会、演劇部とかの方が該当するのではと、思ったりしています。
私も最近、採用の面接官を頼まれることがあります。
運動部出身の就活生たちも、決して色眼鏡で見ず、質問をしますが、結構自分の個性を出さずに、上記のような、昔ながらの体育会系の特性をアピールする就活生が多いように感じます。
できるだけ個性を見抜けるように、いろいろ工夫して話をします。
やはり、自分の息子と同じような年代の就活生たち、ついつい親の目線で見てしまい、厳しさにかけているかもしれません。
でも、かわいい就活生たちが間違った選択はしてもらいたくないと思うおせっかいな面接官です。
(ボートってこんな感じのスポーツです。)
(大学生の当時の合宿所での生活を紹介しています。)