下克上
私がベトナムホーチミンでプロジェクトを担当していたとき、現地のビジネスパートナーの自宅に招かれたことが度々ありました。
いろいろ現地料理をご馳走になったのですが、ヤギと鶏には苦戦しました。
特に苦手な鶏肉が振る舞われた時、口に運ばないと、ビジネスパートナー(タンさん)とその奥さんに失礼なので、顔色一つ変えず頑張って食べようとするのですが、生前の姿が想像出来る料理は体が拒否反応を示します。
部下と一緒に招かれたときは、出来るだけ部下に食べさせて、かわすようにしました。
ある時、鶏肉入りのサラダが前菜として出た時、私は卒倒しそうになりました。
明らかに、トサカつきの鶏の顔肉です。
手を付けずにいると「このトサカは絶品だ」的な事を言って勧めてきます。
私が鶏肉が苦手な事を知っている部下は気をつかってくれて、それを全部食べてくれました。
ほっとしていると、部下がトイレに行った際に、タンさんが真面目な顔で話しかけてきました。
「あいつには気をつけろ」と。
「あいつは相当な出世欲があるぞ、寝首を掻かれるぞ」と言っていると通訳さんが教えてくれました。
後から通訳さんに聞いたところ、ベトナムでは、上司に出されたトサカを食べるのはご法度で、その地位を狙っていると思われても仕方がないとのこと。
つまり、部下が下剋上を狙っていると忠告してくれているのです。
後日、その話を聞いた部下は「勘弁してくださいよ。課長のために我慢して食べたのに。でも出世はしたいですね。(キラッと光る目)」
(鶏肉が苦手な理由を紹介しています。)
(ベトナムでの仕事の話)
剣の道より甘味の道
加齢による認知機能の低下により、短期記憶に障害が生じるといいますが、あるエピソードにまつわる遠い記憶はしっかりと頭の中で繋がることがある
昨日、ピアノのエピソードから剣道やドリフに繋がるお話しをさせ
先ず、「ぜんざい」の定義ですが、関西仕様のぜんざいです。
関西では、こし餡を伸ばした甘く温かい汁に白玉団子やお餅を入れたものを「
私のイメージではお汁粉はサラサラ、ぜんざいはドロドロです。
私はこれが全国共通だと思っていたのですが、関東ではぜんざいは
話は私の小学生時代にとびますが、当時、私は剣道教室に通う少年剣士(ドリフ好き)でした。
この教室は正月(多分3日だったのではないかと記憶しています)に寒稽古を行いました。
そして、道場の外で待つ父母達の前で、寒空の中、冷たいコンクリートや砂利の上、裸足で「素振り」を
これだけならただの虐待行為ですが、母親達が作った、温かいぜんざ
低学年の頃、私は粒餡が大の苦手で、お汁粉であれば、なんとか食べられたので、お椀を持ちお鍋の前に並びならがら、「粒入れないで」と懇願していました。
そんな上澄みだけを入れてくれればいいのですが、どうしてもドロドロした液体なので粒も入ってしまいます。
ここは礼儀を重んじる剣道教室です。
出された食べ物を残すことなど許されるわけがありません。
私は、我慢して、小豆一粒残さず飲み込んでいました。
月日は流れ、高学年に差し掛かるころには、私は何と粒あんが大好きな少年剣士(ドリフ好き)に成長していたのでした。
お椀をもって列を並びなおし、元気よく「お代わり!」と言っていました。
結果として、剣の道を究めることはできませんでしたが、ドリフと粒あんを究めることができたのでした。
剣の道と8時だよ全員集合
今年、ショックだった出来事として、仲本工事さんがお亡くなりになったニュースをあげられる方も多数おられると思います。
私たち世代はまさにドリフ世代で、特に土曜日の8時と言えば、間違いなくドリフをイメージすると思います。
そんなことを、ピアノ教室の代わりに、剣道教室に入門させられた話を昨日お話しする中で思い浮かべました。
私は小学校の低学年(1年生からだと記憶しています)のころから、近所で剣道教室(道場ではなく公立の体育館)に通っていました。
(入門した経緯を投稿しています。)
稽古は水曜日と土曜日の夕方6時から7時半だったと思います。
水曜日は稽古が終わっても悪ガキ達とウダウダ遊んでいましたが、土曜日はさっさと片付けをして競うように家路につきました。
それは、8時だよ全員集合をオープニングから見るためです。
稽古が弛んでいたら、当時は精神の弛みとして、正座をさせられて帰宅時間が遅れるので、土曜日は「全集中の呼吸」で稽古に精進したものです。
オープニングのドリフの掛け声を聞き逃すわけにはいかないのです。
もし、水曜日も土曜日くらい集中していれば、もしかすると剣の道で大成していたかも知れませんね。
ただ、そのような生活は4年生か5年生の頃、練習時間帯が遅くなったことで一変しました。
終了時間が30分繰り下げられたのです。
当時はビデオなど無かった時代です。
これではオープニングどころか、メインのコントが見れないじゃないですか!
私は、水銀の体温計をお湯に付け、37℃に調整する技を覚え、毎回土曜日の夕方練習をサボることを画策しました。
しかし、親を何度も騙せるわけもなく、こっぴどく叱られ、泣く泣く稽古にいきましたが、それでも月に1回は必ずサボると心に決めていました。
私と親との戦いの日々でした。
剣道は技とともに精神、人格を磨き極める道です。
でも、私としてはドリフを極めたかったのです。
そして、親にはサッカー教室にどうしても入りたいと言って、剣道教室を辞め、土曜日昼間練習のサッカーに切り替えることが出来たのでした。
そして、ドリフ生活を満喫させていただきました。
仲本工事さんのご冥福をお祈り申し上げます。
挫折の理由は?
せっかく購入した(衝動買いした)電子ピアノ、なぜ挫折してしまったのか考えて見ました。
私はそもそも楽器に触れること無く育ちました。
いや、幼少の頃から自宅には本物のピアノがありました。
私には二人の姉がいて、姉二人は低学年の頃からピアノ教室に通っていました。
私も小学校に上がる頃、親から教室に通いたいか、聞かれたようです。
後から親に打ち明けられたのですが、そもそも私を教室に通わせるだけの経済的余裕は無かったので、「行きたくない」との私の返事に両親は胸を撫で下ろしたそうです。
そして、なぜか私は近所の剣道教室に半強制的に入門させられました。
もう少し、家が裕福なら剣道教室ではなく、ピアノ教室に半強制的に入れられていれば、人生も多少変わっていたかも知れません。
剣道教室の悪ガキどもではなく、ピアノ教室のご学友と付き合っていたのでしょうか。
ただ、家にピアノはあったので、姉に「猫ふんじゃった」を教えられ、楽譜は読めずとも猛スピードで弾くことができました。
しかし、それが災いしました。
私は小学生高学年だと思いますが、音楽室の電子オルガンで、友人たちと猫ふんじゃったのスピードを競っていました。
私が超絶技巧を披露した時に、運悪く音楽の意地悪そうな先生が教室に入ってきて、私たちを注意します。
その後、見せしめのため歌のテストを1番に当てられ、皆の前で歌わされたのです。
テストがある事を全く忘れていて心の準備が全くできておらず、さらに音感はもともとないし、で皆の前で赤っ恥でした。
今から思えば、人前で一人で歌わし、鼻で笑うような冷たい目をした音楽教師、これって児童虐待じゃないのかって思います。
そんなことも原因となり、中学でも音楽嫌いで5段階評価の2か3ばかりで、内申点で足を引っ張る存在で、楽譜も読めない、楽器もダメ、歌は口パク、音楽の授業中はひたすら教科書に落書きする学生でした。
ちなみに、高校は選択制だったので、美術を迷わず選択し、美術の先生から美術部に誘われたこともありました。
話がずいぶん脱線しましたが、小学校、中学校時代のそのような音楽との関わり、私の中でずっとコンプレックスでした。
そんな時、単身赴任先で巻き込まれた、コロナ禍でのAmazon依存生活、プライムビデオで「のだめカンタービレ(アニメ版)」を全話見て、ピアノに恋をしてしまったのですよ。(いや本当なんですよ。)
さて、長くなりましたが、ここまではピアノを購入するまでの話です。
ただ、ピアノを買ったはいいが、まず音符も読めず、音感も無い。
ただし、カネとヒマはある、という状態です。
ただ、大人のためのピアノ教室は小中学時代の音楽の授業のトラウマがあり、コロナ禍でもあり、全く選択肢にありませんので、超初心者向けの教本を買い(ポチり)、一日30分くらいですが、毎日練習を始めました。
先ずは「はじめから1人で学べる大人のためのピアノレッスン上巻」の本を1ページ目から生真面目に取り組みました。
ただ、もっと基礎技術をじっくりやればよかったのかも知れないのですが、私はYouTubeで花嫁の父が結婚式で弾く「カノン」を聞いて涙し、そして挑戦したくなりました。
(これ、何度見ても涙出ます。)
そして次に、「すぐに弾けるピアノ・レッスン」という本を買いました。
この本を購入したのは「カノン」を題材に、いろいろな技術を部分練習して、通しで弾けるようになる、という練習パートがありました。
で、1か月くらいそればっかり練習して、できるようになったつもりでした。
しかし、その後、なぜか2~3か月全く弾かなくなりました。
その時なぜ弾きたくなかったのか、理由はわかりませんでした。
すぐに聞いてくれる人が近くにいなかったからでしょうか。
そんな空白期間があり、次に弾こうとしたとき、指が動かなくなっており、それでピアノそのものが嫌になってしまいました。
挫折というか、飽き性なんでしょうか。
いや、YouTubeでは父は娘のために練習したけど、私には息子しかいないのです。
あんな感動シーンは我が家にはないのです。
これが長続きしなかった理由なんです。(結論)
衝動買い
皆さんは、最近何か衝動買いをされましたか?
私は、8月に半ば衝動的にiPadを買ったことを昨日の投稿で報告させて頂きました。
でもこれは私にとっては成功例です。
4月に単身赴任先から帰って以降、妻の厳しい眼もあり、衝動買いしないように自制していたので、妻のコロナ判定前の隙間を縫った我ながらナイスな判断でした。
(iPad購入の経過を紹介しています。)
しかし、単身赴任中は、妻のチェックが働かないことをいいことに、さらにコロナ禍でやることが無いなかで、2020年は結構な頻度で衝動買いをしていました。
日々ポチポチしていました。
何せ毎夜飲み歩いていた生活が、いきなり外食が出来なくなったのです。
在宅勤務で外出の頻度も下がり、料理に目覚めたことや、コロナの影響でジムが閉鎖され、運動不足になっていたということ、何よりも単身赴任で家にいると、退屈ということが一番の原因だったと思います。
本当にプライムビデオ以外、余暇を過ごす術がなく、ついつい寂しさを紛らわせるかのようにAmazonで衝動買いの日々でした。
値段に大小はありますが、現在使っていないものを列記してみます。
『卓上電気フライヤー』これは家で串かつが食べたくて買ったものの、手入れが面倒で一回使ってお蔵入り。せまい部屋中油臭くなりました。やっぱり換気扇の下で調理すべきですね。
次はYouTuberの料理研究家おすすめの『みじん切りチョッパー』、これはけっこう優れもので何度か使いましたが、手入れ中に指をざっくり切って流血したため、それっきり。
料理に明け暮れるなか、運動不足解消のために買った『エアロバイク』、これは単身赴任中はけっこう使いました。
成功の秘訣は、プライムビデオを見ながらの自転車こぎができたこと。
特にアニメはバイク漕ぎながら、東京喰種、進撃の巨人、鬼滅の刃などのシリーズものを完全制覇しました。
当時は毎日使用していましたが、自宅に戻ってからは、バイクのハンドルがハンガー掛け状態で使用できない状況です。
その他、パソコン関係では数えきれません。
在宅勤務を充実させるため購入したゲーミングチェア、ディスプレイなども、今や物置部屋にあります。
ノートパソコン用のスタンド、マウスやヘッドセットも何種類も買ってしまいました。
でもって現在使ってない衝動買いナンバーワンは、YAMAHAの電子ピアノです。
自宅に帰って8か月も経つのに未だ梱包を解くことすらしていません。
本当は単身赴任中にピアノの一つでも上達して家族を驚かせる計画を立てていたのですが、一向に上達せず、いつの間にか諦めて、全く触らなくなりました。
でも、弾けると格好いいですよね。
また、息子(弟くん)の受験が終わったら梱包を解こうかなとは考えています。
やっぱり、計画的に慎重に買い物しないといけませんね。
ちょっと整理して、メルカリに出そうかなと思います。
紙の手帳をやめてみた
今週のお題「買ってよかった2022」に投稿します。
今年、8月の上旬に無印iPad第9世代を購入しました。
7月に円安による価格改定があったことや、第10世代がリリースされる噂の中での決心をして購入したことは以前にも報告させていただきました。
実は前回の記事で詳細には書きませんでしたが、この購入の後押しになったのは、8月に妻がコロナ陽性になったことが大きいのです。
ある日、仕事中に妻からLINEで発熱しているとの連絡がありました。
世の中第7派でぐんぐん感染者数が増加している時期でしたし、数日前に会った親戚の子供が陽性反応だったということもあり、「これはコロナだな」とピンと来ました。
私は2週間前にコロナでホテル療養から復帰したところだったので、さすがに私自身は大丈夫だとは思いましたが、妻が陽性になれば規則上は濃厚接触者として自宅待機になります。
妻の検査結果が明日わかれば、私も家に缶詰め生活になります。(そして時間を持て余します。)
そう考えたとき、帰り道のビックカメラで衝動的に、iPadを購入したというのが、前回記さなかった真実の部分なのです。
もちろん、今年買ったモノでこれが一番のお気に入りであり、高価なものでもあり、仕事、プライベートの両面で活用しているので、問題なく「買ってよかった2022」はiPadということになります。
まだまだ使いこなせていない部分もありますが、自分なりに活用していければと思っています。
今日はiPadの活用にあたり、気に入っているアプリ、Pencil Plannerについて紹介したいと思います。
私はずっと紙(アナログ)の手帳派でした。
NORTYビジネス手帳(A5サイズ、バーチカルタイプ、4月始まり)を使用していました。
単身赴任が決まってすぐに、文房具屋で悩みぬいた末にこの手帳を買い、今に至っているので4冊目(4年目)となります。
社会人になって、いろんなサイズ、種類の手帳を試した末の答えがこの手帳と言えるぐらい私にとっては使い心地が良かったのです。
ただし、iPadを購入してからは、アナログ手帳+携帯Googleカレンダー+iPadをノート替わりの使用では二度手間、三度手間であり、頭の整理や議事メモ取りなどをiPadに移行していたことから、10月で紙手帳を手放すこととしました。
紙の手帳の最も良いところは、スケジュール管理+αを手書きで行えるところです。
スケジュール欄の予定の横に、いろいろ手書きを行い、備忘録とする使い方が紙手帳を手放せない理由だったのです。
一方で、Googleカレンダーなどアプリへの入力(デジタル)と紙の手帳への手書き(アナログ)と二度の手間がかかる点が私にとって課題ではありました。
さらにiPadを使いだしたので、物理的にもかさばるといった問題もありました。
そこで、私はGoogleカレンダーや純正リマインダーとの連携が取れ、Appleペンシル(私は廉価な互換品です)が使用できる、つまりアナログとデジタルが融合したPencil Plannerの有料版Proを購入しました(年間2,100円)。
使い方に慣れれば、カレンダーアプリの電子データの予定欄に備忘録など紙の手帳のような手書きができ、さらに手書きのノートも追加できるという優れもの。
1か月弱ですが使ってみて、紙の手帳を手放せる自信が付きましたので、11月から完全移行しています。
(それでも紙の手帳派という方にはおすすめです。私は仕事の都合で4月始まり版を使用していました。)